女性不妊の養生法についてご説明します。
子宮筋腫や子宮内膜症などに関する養生法を例に挙げます。
漢方ではドロドロと溜まった血のことを「お血」といいます。子宮や卵巣まわりの血流が悪くなることが子宮筋腫や子宮内膜症の原因になると考えます。では「お血」の原因とは何でしょうか。
「お血」が溜まる原因は食生活やストレスなど日常生活や体質も問題の一つとなります。「お血」を改善するために漢方薬によって血液のめぐりをよくすることで、「お血」のない妊娠しやすい体質作りを促進します。また「お血」のない健全な子宮を維持することは妊娠後も重要です。無事出産するまで赤ちゃんが元気に育つことができる環境を維持するためです。

子宮筋腫とは子宮の筋肉にできる良性の腫瘍です。日常生活に問題がない場合も多く、女性の3人に1人が持っているといわれていますので珍しい症状ではありません。妊娠するためには受精卵をしっかりと着床させる温かでフワフワした子宮内膜が必要ですが、子宮筋腫のコブがこれを邪魔します。漢方では子宮筋腫の原因のひとつが「お血」にあると考えており、血流を改善することで妊娠しやすい母体作りを行います。
子宮内膜症で悩む人の半数は不妊症といわれます。また、不妊症を訴える方の半数近くにも子宮内膜症が認められます。特に卵巣の中に古い血液などが溜まるチョコレートのう腫の場合は、卵子の発育、排卵等に影響が出やすく、妊娠しづらい状態になります。
漢方では子宮内膜症の原因として、お血、陽虚、気滞を挙げています。 お血を解決する方法として「活血剤」と呼ばれるお薬を服用して余分な血液が排泄されるようにします。また、陽虚や気滞も、お血の原因となり内膜症の症状を悪化させますので体質改善も重要です。
不妊症の養生法は赤ちゃんが健康に生まれてくるまで妊娠状態を維持することも重要となります。西洋医学では受精を行なうための様々な技術が発達しましたが、自然妊娠に比べて流産が多くなる傾向にあります。漢方では母体が胎児を育むための環境改善を目指しますので、赤ちゃんが元気に育つことができる流産しにくい体質作りを行なうことができます。